2025/07/09 12:55
こんにちは。
THE MIDFLOW coffee roast のオーナー焙煎士、益岡悠介です。
いやぁ、暑いですね!
毎年、夏になると、お店は少しゆったりとしたペースになります。
こんなに暑いと「外に出てコーヒーを飲みに行こう」という気持ちに
ブレーキがかかっちゃうのはしょうがないですね。
僕自身もお客さんの立場だったら、そうなりますもん。
でも、THE MIDFLOWにとって3度目の夏となる今年は、
確かにいつもよりはゆるやかですが(こうしてblogを書く時間がある)
ありがたいことに「暇!」という感じではありません。
「わざわざ」足を運んでくださることへの感謝
THE MIDFLOWは、東京・国立の郊外にあります。
さらに、駅からも少し歩く立地なので、
「ふらっと」ではなく「わざわざ」来ていただかないとならないお店です。
だからこそ、この暑い時期にも足を運んでくださるお客様には
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、オンラインショップをご利用くださる皆さまも同様に。
こんなに暑い中でお湯を沸かし、丁寧にコーヒーを淹れてくださる「わざわざ」のコーヒー時間に
当店のコーヒー豆を選んでいただいていることに、日々、感謝を噛みしめながら焙煎しています。
日常に寄り添う一杯を
「品質の高いコーヒーを、日常の暮らしに」。
これは、THE MIDFLOWのモットーです。
そう考えるようになったきっかけは、僕が30代半ばに訪れた
アメリカ・オレゴン州ポートランドでのカフェ巡りでした。
ほんとに街角ごとにコーヒーショップがあると言っても言い過ぎじゃないくらいの
多くのコーヒーショップがポートランドにはありました。さらにどのお店もほんとにクオリティが高い。
こんなふうに豆を買いに来る人たちを眺めていると、
どの人にも「これじゃなきゃだめなんだ」というお気に入りの豆があるように見えました。
ポートランドに住む人たちの暮らしには、
当たり前のように「高品質なコーヒー」が溶け込んでいるのが感じ取れました。
そんな光景がとても自然で、かっこよく、素敵で、
僕は、そんな「暮らしに根づいたコーヒー文化」に憧れを抱いたのです。
そこから僕は、よりおいしいコーヒーを求めて豆の焙煎を始め、
ついにはベトナムのコーヒー農園まで足を運ぶことになるわけですから
人生って、何がきっかけになるかわかりませんね。
まだまだ、これから
THE MIDFLOW coffee roast を立ち上げて、まもなく3年。
これまで続けてこられたこと、そしてこれからも続けていけそうな手応えに
少しずつ自信も持てるようになってきました。
けれど同時に、あの日ポートランドで感じた「感動」を、
THE MIDFLOWを通じて表現しきれているかといえば——
まだまだです。ほんとうに、まだまだ。
でもだからこそ、もっと良くできる、もっと高められる、
そんな希望と確信を持って、日々の焙煎に向き合っています。
たかがコーヒー。されどコーヒー。
日々の一杯が、自分の気持ちや生活を整えてくれることがある。
そうやって人生が、すこしずつ豊かになっていくのだと思います。
こうも暑いと日々のコーヒーも、ついおざなりになっちゃうかもしれませんが、
そんなときだからこそ、ゆっくり、じっくり、ていねいに。
