2024/08/26 16:14
こんにちは。
THE MIDFLOW coffee roast オーナー焙煎士 益岡悠介です。
今日は月曜日。
本来、お店は定休日ですが、雑務が溜まっていてお店にいるのでせっかくなのでお店も開店しています。
お店のある東京・国立市は日本最古の文教地区と言われていて、学校が多い街です。
なので、夏休みが始まると街から人が減ります。少なくともTHE MIDFLOWのお店の前は人通りが減ります。
いつもは学生さんで賑やかな通りですが、7月、8月は、毎日が週末のように穏やかな雰囲気となっています。
お店の運営ものんびりした感じになっていますが、最近では遠くからおいでくださるお客様もちらほらといて
いつもとは違う雰囲気があってこれはこれでいいなぁ、なんて思っています。
当店の看板豆であるベトナムのToiさんのベトナム豆は、ここのところその名前が日本全国に広まりつつありますが
とはいえ「ロブスタ豆」を主軸にコーヒーショップの運営をしているお店はまだまだ少ないです。
なので、「ロブスタコーヒーを飲めると聞いてきました!」と遠方から来てくださるお客様も少なくないんです。
「ベトナム豆を飲みに来た」と、その一言を伝えていただくと本当に嬉しいんです。
みなさん、一口召し上がるととても驚いたように「おいしい!」とおっしゃってくださいます。
コーヒーに詳しく普段からコーヒーに慣れ親しんでおられる方ほど、その驚きは大きいみたいです。
そりゃそうですよね。"あのロブスタ"がこんなにおいしいんですから。
昨今、Toiさんの豆のほか、ベトナム以外の国からも、ロブスタ豆が輸入されるようになっています。
間違いなくロブスタのブームは来るだろうし、いろんなコーヒーショップでそれほど珍しくなく
たくさんの人が飲むことができるようになるかもしれません。
そんな時代になっても、僕自身はToiさんの豆を推していきたいです。
先日、実家の岡山に帰っている時に、突然、Future FarmのToiさんから電話がかかってきました。
僕はベトナム語はできないので、英語を交えて少しおしゃべりをすることができました。
今月、Toiさんの農園には日本人がツアーでたくさん訪れました。
僕はお店のことや、実家のことが色々と予定が山積だったので今回はベトナムには行きませんでした。
来年の1月にはまたベトナムに行くぞ!とそれをモチベーションに頑張っているわけですが
Toiさんはわざわざ電話をかけてきてくれて、
「元気?hahaも元気?ベトナムに、またおいでよ。待ってるからね。10月に日本に行くからまた会おうね。」
と伝えてくれました。本当に本当に嬉しかった。感激しました。
この夏は、母の怪我の手術やいろんなことがあって、心身ともに疲れ気味でしたがそんな疲れが一気に吹っ飛びました。
僕はやっぱりToiさんのことが好きだと本当に改めて思いました。Toiさんは僕の尊敬する兄貴分です。
僕は、ただベトナム豆のコーヒーが好きなだけじゃないんです。
僕は、焙煎士だけどコーヒーマニアではない。"好き"の背景にはいろいろとあります。
これだけToiさんの豆にこだわっているのは、それが珍しいロブスタ豆でそれがブームになりそうだから、
という理由で、それに乗っかっているわけではないんです。
Toiさんのことが好きだから、Toiさんの作るコーヒーだから、
そのバックグラウンドも含めてたくさんの人に伝えたいと思うんです。
妥協なき高品質への挑戦を続ける農家さんから、電話をかけてもらえるような関係性の中で、
僕たちが日々の運営への妥協なんてできるはずはありません。
日々、さらにおいしいコーヒーを目指して、精進していきたいと
Toiさんからの電話を切ったあとに、その優しさを感じて泣きそうになりながら真剣にそう思いました。