2023/08/30 16:32

ここのところ、何人かのお客様から受注焙煎についてのお問合せをいただきまして

これを機会にちょっと書いてみたいことがありましたので、ツラツラと書き綴ってみたいと思います。

受注焙煎とは、ご注文を受けてからコーヒー豆の焙煎を行い焙煎したてのコーヒーをお渡しする方法です。
店主の益岡は、以前、オンラインサイトのみでのコーヒー豆販売を行なっていましたが、その際には、受注焙煎にてご注文を承っておりました。

しかしながら、現在基本的には行なっておりません。
例外的に、同じ銘柄のコーヒー豆を1kg以上ご購入のお客様で、ご希望される方には対応させて頂いています。

こちらのオンラインサイトで、焙煎したてのコーヒー豆をご希望のお客様がおられましたら
「100g✖️10パック」でご購入いただき、備考欄に「受注焙煎希望」とご記載頂けましたら対応させていただきます

ですが、受注焙煎でなくても、古くなったコーヒー豆を販売するなんてことはありませんので、
ご安心ください。コーヒー豆パッケージ裏面に、焙煎日の記載ございますので、ご覧ください。

このお話の流れで、コーヒー豆の「エイジング」について書いてみたいと思います。
おいしいコーヒーの3つの基本は、「焙煎したて」「挽きたて」「淹れたて」の3たてであることは間違いないはないのですが
そのどれにも「ただし」がつくんです。

今日は、まず「焙煎したて」について。

上記、エイジングというのは、コーヒー豆の焙煎後の熟成のことを指します。
コーヒー豆は、焙煎をすることによってその成分が起き出して、そこからおいしさの成長が"始まります"。

言い換えれば、焙煎したてのコーヒー豆はまだ100%のおいしさは発揮されていないんです。
もちろん、古くなってしまって酸化してしまったコーヒー豆と比べれば、おいしいことに間違いはありません。
ですが、焙煎したてのコーヒー豆は味に「尖り」があり、舌の上に「ざらつき」を感じたりします。
浅煎りのコーヒー豆でしたら、少しの「青っぽさ」を感じるかもしれません。

コーヒー豆の持っている本来のおいしさに「モヤがかかっている」感じといえば、イメージがしやすいかもしれません。

そのため、焙煎直後のコーヒー豆をご購入いただいいたお客様には、上記のことをご説明するようにしています。
そうでないと「前回買った時の味と違うぞ」ということにもなりかねないからです。

エイジングについては、個々人の好みによって判断の分かれるところではあるので一概に
「焙煎からどれくらいエイジングさせたらいいのか?」というのは書き記すことはできません。

あくまで店主・益岡の主観で好みになりますが、
浅煎りのコーヒー豆は、2週間程度のエイジング期間を経てそのおいしさを発揮し
中煎、中深煎り程度のコーヒー豆は、1週間程度は必要だなと感じています。

そのあと1ヶ月半〜2ヶ月くらいは、おいしく召し上がっていただくことができます。
(保存の方法、あるいはその状態に寄りますが。)

特に、当店の看板豆であるファインロブスタというロブスタ種は、その豆の品種の特性もあってか、
焙煎から1ヶ月くらい経過した方がおいしいと店主は感じています。
そのため、店頭でドリップコーヒーやエスプレッソ系ドリンクのご提供のためのファインロブスタは
"あえて"焙煎から時間の経過したものを使っていたりします。

こういった特性の味わいの変化を楽しみたい方が、上記のような受注焙煎をご希望されることがよくあります。
焙煎したてをご購入いただくことのメリットは、エイジング期間をお客様ご自身でコントロールできるところにありますから。

ある種マニアックな楽しみ方ではありますが(笑)、
焙煎士としてはそんなふうにおいしさを探求していただけるのは本当に嬉しいです。

ですので、受注焙煎については、可能な限り対応させて頂きたいとは思っていますが、
日々お店を運営しながらとなりますので、最低ロットなどの条件をつけてしまうことをご容赦頂ければ幸いです。

他にも、THE MIDFLOWをより身近においてもらうために、
何かリクエストありましたらお問い合わせフォームなどからメールを頂戴できればと思います!

今後もさらにおいしいコーヒー豆のご提供を目指して精進しますので、どうぞよろしくお願いいたします!