2022/09/15 11:04

こんにちは。


今日はちょっと当店の「焼き菓子」のことについて、ツラツラと書きたいと思います。

僕たちが東京の国立(クニタチ)で営業している
「THE MIDFLOW coffee roast(ザ ミッドフロー コーヒーロースト)」では
米粉を使った焼き菓子も、コーヒーのお供としてご提供しております。

当店のお菓子担当のhanaが、レシピを
「あーでもないこーでもない」と試行錯誤したものをご提供しておりまして
大変ご好評を頂いています。



小麦粉は一切使わず、米粉100%で作っています。
グルテンフリーの焼き菓子です。

さらに、甘味料には精製された白砂糖は使用しません。
白砂糖の代わりに、甜菜糖(てんさいとう)という砂糖を使っています。

甜菜とは、日本国内では北海道でのみ栽培されている作物で、大根に似ています。
そのことから、別名・砂糖大根と呼ばれることもあるそうですが
大根の仲間ではなく、ほうれん草の同じ仲間の「ヒユ科」に属します。

これを細かく切ってお湯に浸し、抽出した糖分を濾過して煮詰めると結晶化した糖蜜ができます。
この糖蜜が甜菜糖の素となります。

甜菜糖の甘さは、ほどよくまろやかな甘味であることから、
"やさしい味わい"を目指すTHE MIDFLOWとしては重宝している甘味料です。

おいしさ以外にも甜菜糖のメリットがたくさんあって、そのことにもちょっと触れたいと思います。

白砂糖の成分は、その99%が「炭水化物」である一方で
甜菜糖には、天然のミネラルがふんだんに含まれています。
さらに、ラフィノース、ケストースというオリゴ糖の成分がふんだんに含まれていることが嬉しい点です。
オリゴ糖は、腸内の大腸菌などの悪玉菌を抑制し、ビフィズス菌などの善玉菌の重要な栄養源となります。
腸内環境を改善させてくれるのが、とても嬉しいところです。

腸内環境が整えば、全身が整うと言われるほど、昨今は腸内環境を重視する声が多くなってきていますが
その観点からも「甜菜糖」は僕たちにとっていいことづくめなのです。

精製された白砂糖も一時のホッとしたやすらぎ、リラクゼーション感が味わえるのも白砂糖の効能の一つ。
しかしながら、精白砂糖は、中毒性があり、一度口にすると止めどなく食べ続けてしまいますよね。
そして、その白砂糖の効果が切れると、倦怠感やイライラ感、焦燥感を感じる原因になると言われています。

脱線しますが、エナジードリンクは、山ほどの精製された白砂糖が入っているので
それを口にした直後は、脳がバグっている状態になります。
ですから、疲れを感じず、元気になった気がしますが
それは錯覚であって、そのときに感じなくなった疲れは後から倍となって身体に跳ね返ってきます。
エナジードリンクや、栄養ドリンクは、「元気の前借り」であると僕は想っています。

白砂糖は身体を炎症させることがわかっていることからも、出来るだけ口にしないほうがいいと考えています。
完全に遮断するのは無理ですが、意識して減らす努力はしています。

その点、当店の焼き菓子は、すべてこの「甜菜糖」を使っているので
止めどなく食べ続けるということもありませんし、ほっと一息という点においてとてもいいものだと自負しています。

僕たちは、日々の忙しさの中で、おやつの時間などのちょっとした安らぎの時間を必要としています。
でも、その安らぎの時間に甘いものを食べてしまった・・・というような罪悪感があっては台無しですし
もっと言えば、身体を壊してしまっては素も子もないですよね。

外食産業は、消費者に、脂質と糖質を大量に与えて、中毒化させてリピートさせる。
そんなビジネスモデルもあるんだそうです。とんでもないことです。
僕たちは、それを良しとしません。

僕たちは、コーヒーや焼き菓子を販売させて頂くだけでなく
「おいしいコーヒーやお菓子がある暮らし」をご提供したいと想っています。
それは、日々の小さな確かな幸せを感じていただくことが目的です。

ですから、素材にもしっかりとこだわっていきたいのです。
今日は、当店の焼き菓子の甘味についてツラツラと書いてみました。
他にも、密かにこだわっていることがあるので、またの機会に書かせて頂きたいと思います!

それでは、今日もおいしいコーヒーとお菓子とともに、素敵な一日を!