2022/09/14 21:01

大人気のVietnam産Fine Robustaの2022年5月に輸入された最新収穫のものが届きました!
2021年のものも、2020年に比べて比較してかなり進化していると思いましたが
2022年のものも、2021年に比べてかなり進化しています。進化が止まりません。
さすが農園主Toiさんです。今年の麻袋はToiさんのお顔が印刷された麻袋で入ってきています。
お店においでいただくと、カウンター前に置いておりますのでToiさんのお出迎えです^ ^



大量に焙煎せねばならないのですが、焙煎"前"の大事な作業をしています。
コーヒーの生豆(なままめ)を、「おいしい豆」と「おいしくない豆」に選り分ける作業です。



この作業のことを「ハンドピッキング」とか「ハンドソーティング」と言います。

おいしくない豆とは、次の写真にあるお豆です。




黒い小さな穴が空いているもの(虫食い豆)や、割れているもの(割れ豆)、カビてしまっているもの(カビ豆)、黒ずんで枯れてしまっているもの(枯れ豆)などです。これらを「欠点豆」と言ったり、「ダメ豆」と言ったりします。これらをまさに一粒ずつ取り除いていく地道な作業を、焙煎をする前に、僕たちは丁寧に行っています。

これらの豆は、コーヒーの味に大きな影響を及ぼします。
もし、これまでコーヒーを飲んでいてエグミを感じることがあるとすれば、この欠点豆が混ざったまま焙煎をしてしまっている可能性があります。焙煎は200℃の熱量をかけて行われることによって"殺菌"はされることから、人体への健康被害は少ないというふうに、この欠点豆を軽く見て、このハンドピックに力を入れていないコーヒー屋さんも中にはあると聞きます。

私たちは、一粒たりとも欠点豆は混入させないという心意気で毎回ハンドピックに望んでいます。なぜなら、高い熱量で殺菌はされるかもしれません。でも、その中に混ざるカビまでは取り去ることは出来ないからです。これは、直ちに私たちの健康に影響を及ぼす物ではなくても、継続的に飲み続ければ、大きな影響を及ぼしてきます。カビほど、私たちの身体にとって有害なものはないのです。コーヒーを飲んで、胃が痛くなったり、お腹ぎ緩くなったりしてしまう方は、これらが原因かもしれません。

コーヒーは、とても健康的な効果も高い飲み物であることが実証されてます。
ですが、この欠点豆は、それすらも台無しにしてしまいます。

私たちはハイクオリティのコーヒー豆を扱う者として、おいしさを追求することはもちろんですが、
それと同じくらい身体に優しいもの、嬉しいものを、という想いがあります。
ですから、焙煎前のこのハンドピックに最大の集中力を持って臨んでいるのです。

私たちが扱っているお豆は、生産地でもワーカーさんたちが丁寧にこのハンドピックを行なってから輸出されています。
このハンドピックの作業は、時に泣きたくなるほど(笑)大変な作業なのですが、ワーカーさんたちは
高い集中力をもって、大量の生豆を前に真剣に丁寧にこのハンドピックをなさっていました。
下の写真がその様子です。何トンという豆をこんな作業をなさるのですから、本当に頭が下がります。



ですから、私たちの手元に届く時、この欠点豆はとても少ないです。ほとんどないと言ってもいいレベルです。
私たちがお店で行うハンドピックは、最後の最後の仕上げで、農園の方達の頑張りに磨きをかける作業と考えています。

農園と街のコーヒー屋が力を合わせて、最高のコーヒーを作り上げる。
僕は、そんなふうに想っています。

一杯のコーヒーには、たくさんの人の手が関わっています。
僕たちは、コーヒー豆がお客様へたどり着く最後の手として、絶対に手を緩めることをしません。

農園の皆さんの想いを背負って、お客様に最高のコーヒーを届ける。
それが僕たちの使命です。